最新作の『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が5月に公開されますが、すでに公開されているドラマや映画に関してちょっとでも知っておけば、最新作への期待値がぐっとあがって、きっと新しい発見や、余裕をもって展開などを想像しながら見れるはず!?そこで過去に公開されているドラマシリーズをここで紹介します!(ネタバレあり)
※当ページの情報は執筆時点のものであり、最新の情報は各公式サイトよりご確認ください。
※当ページのリンクにはアフィリエイト広告が含まれる場合があります。
※記事の内容には独自の見解が含まれている場合があります。
『岸部露伴は動かない』のほかのシリーズも気になるわ
懺悔も含めればすでにたくさんのエピソードが実写化されいるよ
エピソード1: 「富豪村」
周囲から隔絶された山奥に、11軒の豪邸がひっそりと並ぶ「富豪村」。そこには、各界で成功を収めた20代の大富豪たちが住んでいますが、彼らはただ土地を所有しているわけではありません。村の土地を手に入れるためには、特定の条件をクリアしなければならないというのです。その真相を確かめるべく、露伴(高橋一生)は新人担当編集者・泉京香(飯豊まりえ)と共に「富豪村」を訪れます。
しかし、村に足を踏み入れた瞬間、彼らを待ち受けていたのは予想もしなかった奇妙な試験でした。それは「マナー」を試すもので、村の住人たちに課された厳格なルールでした。試験では、「正しいマナー」と「間違ったマナー」を判断し、1つのマナーを守るごとに成功に近づく一方、1つでも破れば、大切なものを失っていくという厳しいシステムが敷かれているのです。
露伴と泉は、この試練に挑む中で、少しずつ「富豪村」の謎を解き明かしていきますが、次第にその試験が単なるマナー以上の何かを意味していることに気づきます。マナーの背後に潜む深い意味とは一体何なのか。そして、彼らはこの奇妙な村で何を学ぶことになるのか…。
エピソード2: 「くしゃがら」
「くしゃがら」では、禁止用語である“くしゃがら”に取り憑かれた漫画家・志士十五(森山未來)の狂気へと堕ちていく姿が鮮烈に描かれています。
“くしゃがら”という言葉が何を意味するのか、なぜそれが禁じられているのか、誰も知らない。しかし、その謎めいた言葉に取り憑かれた志士十五は、答えを求めてやみくもに調査を始めます。食事を摂ることすら忘れ、1週間以上もひたすら“くしゃがら”の正体を追い求める彼の姿は、狂気そのものです。
その一方で、視聴者もまた、志士十五と同様に“くしゃがら”の謎に引き込まれていきます。物語が進むにつれ、その正体が明かされることはなく、謎が深まる一方。結果として、多くの視聴者が“くしゃがら”の正体に思いを巡らせ、議論を巻き起こしました。
エピソード3: 「D・N・A」
担当編集の京香(飯豊まりえ)から頼まれた露伴(高橋一生)は、彼女の付き合っている写真家・平井太郎(中村倫也)の記憶喪失を“催眠術”で探って欲しいという依頼を受けます。太郎は6年前、交通事故に遭い、命は取り留めたものの、精神的に大きな傷を負い、社会復帰できない状態が続いていました。京香に紹介された露伴は、太郎と話をしながら、その記憶を探ろうとします。
その際、突然、娘を抱えた片平真依(瀧内公美)が通りかかります。すれ違う瞬間、真依の娘が太郎の袖を掴み、その衝撃で太郎が転倒してしまいます。しかし、露伴はその一瞬で、娘に異変を感じ取ります。何かが普通ではない、と直感した露伴は、その瞬間から娘に隠された秘密を探り始めます。娘の異常に隠された謎が、太郎の記憶喪失の背後にどんな関係があるのか、露伴の好奇心と直感が物語を引き込んでいきます。
エピソード4: 「ザ・ラン」
「ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした荒木飛呂彦の同名漫画の映像化第2弾!
露伴はある日、会員制のスポーツジムで橋本陽馬という若い男性と出会います。陽馬は駆け出しのモデルで、事務所の社長から「体を鍛えるように」と指示されて渋々ジムに通っていました。どこか無気力で、何を考えているのか掴みにくい青年です。しかし、この日を境に彼はランニングにのめり込んでいきます。
最初はただの運動だったランニングが、次第に陽馬にとって生き甲斐とも言える存在に変わり、その執着は次第に常軌を逸していきます。日々走り続ける彼の姿は異常とも言えるほどの熱意に溢れ、まるで別人のようになっていきます。
そしてある日、久しぶりに露伴の前に現れた陽馬は、以前とは全く違う、自信に満ちた姿に変わり果てていました。堂々とした態度の陽馬は、露伴に対してある勝負を提案します。それは単なるランニングの勝負ではなく、彼の執念が詰まった挑戦だったのです。
エピソード5: 「背中の正面」
「岸辺露伴は動かない」のエピソード「背中の正面」は、2021年12月28日にNHK総合で放送されたドラマ。
露伴(高橋)のもとに、リゾート開発を請け負う会社の営業部員、乙雅三(きのと・まさぞう)が訪れます。最初は普通の訪問客のように見えた乙ですが、露伴が「ヘブンズ・ドアー」で男のことを“読む”と、そこには「他人に背中を見られてはいけない」と書かれていました。すると、乙は露伴に背中を見せないよう必死になり、次第にその異常な行動が露呈していきます。
露伴が紅茶を勧めても、乙は背中が椅子から離れないように異様な体勢で紅茶を飲み、露伴が「背中に何か見られると困ることでも?」と尋ねると、乙は不敵な笑みを浮かべてこう答えます。「さあ…見られたことないんで…」と、まるで何も気にしていないかのような態度。しかし、その体勢を崩さず、ますます不気味さが増していきます。
さらに露伴がわざと鍵を落として乙に拾わせようと仕向けると、乙は極度の海老反り状態で背中を見られないようにしながら、まるで劇的な仕草で鍵を拾い、「どうぞ」と手渡すという奇行を繰り返します。その奇妙さに露伴はますます興味を持ち、乙の背中に隠された秘密を知りたくてたまりません。
好奇心を抑えられなくなった露伴は、だまし討ちでついに乙の背中を見てしまいます。しかし、その瞬間、乙の背中に取りついていた“何か”が露伴に取り憑いてしまうのです。背中に隠された謎の力と、それに巻き込まれていく露伴の運命が、物語を一気に引き込む展開へと導いていきます。
エピソード6: 「六壁坂」
露伴は、妖怪伝説を取材するためだけに「六壁坂村」の山林を購入し、その結果、破産してしまいます。彼にとっては「財産よりもネタが大事」だという信念があり、妖怪伝説の謎を追い求めて京香と共に村を訪れるものの、最初は手掛かりさえ見つかりません。
そんな中、露伴の前に現れたのは村一番の名家、楠家の跡取り娘・大郷楠宝子(おおさと・なおこ)でした。楠宝子は露伴が村を訪れた理由を探るように接近してきますが、彼女自身も何かを隠しているような様子が伺えます。その疑念を抱きつつ、露伴は「ヘブンズ・ドアー」で楠宝子の記憶を読むことを決意します。
その結果、露伴は楠宝子と六壁坂村にまつわる驚愕の真実を知ることになります。村に隠された秘密、そして楠宝子が抱える過去の謎が次第に明らかになり、物語は思いもよらぬ方向へと進展します。
エピソード7: 「ホットサマー・マーサ」
露伴が訪れた神社で、巨木の根元に祠を発見し、興味本位でその中に足を踏み入れます。だが、気づくと彼はバキンを抱えたまま祠の中でうずくまっていました。自宅に戻ると、驚くべきことが待ち受けています。彼がデザイン変更を求められていた新キャラクター「ホットサマー・マーサ」の原稿が完成しており、さらに彼のベッドには、露伴のファンだという謎の女性イブ(古川琴音)が恋人のようにシーツにくるまって寝ているのです。
実は、祠にいたその短い間に3ヶ月が経過しており、その間に自分と入れ替わった何かが好き放題に動き回っていたことに気づいた露伴。神社の神主親子から聞かされるところによると、それは木の中に住む「藪箱法師」(やぶばこほうし)の仕業だということが判明します。露伴が許せなかったのは、法師が自分のデザインした「ホットサマー・マーサ」の変更を加えたこと。彼はその行動をなかったことにしようと動き出しますが、自宅に戻ると、事態はさらに深刻化していました。
物語の前半は露伴が怪異に翻弄されるオカルト的な展開が続きますが、後半はサイコホラーへとシフト。露伴が入れ替わった後の自分と過ごすイブの暴走が描かれ、恐怖が一層強まります。怪奇譚からヒトコワ(人間の怖さ)に焦点を当てた展開に、視聴者は「下手なホラーより怖い」「今回は全力でホラーしてる…凄く良い…」とSNSで反応。その中でも、古川琴音が演じるイブの怪演には「イブちゃん、怖い…怖い…」「普通の人間だった古川琴音ちゃんが一番怖かった」といった称賛の声が続々と上がった作品でした。
エピソード8: 「ジャンケン小僧」
露伴が打ち合わせをしている最中、突然ファンの少年・賢が訪ねてきます。しかし、露伴は仕事場にいきなり訪れるのは良くないと感じ、玄関の扉を閉めて賢を追い返します。しかし、その後も賢は露伴の前に現れ、今度はジャンケンをしようと提案してきます。
賢はどこにでも現れては、執拗にジャンケンを挑んできました。露伴はヘブンズ・ドアーを使い、次々と賢に勝利しますが、それでも賢は諦めず、露伴を何度も挑戦し続けます。露伴はジャンケンで彼を負かしては追い払うものの、賢のしつこさに少しずつ苛立ちを感じ始めます。
そして、再び露伴と賢は古書店で再会します。3回目のジャンケンで、賢がついに初めて勝利します。その瞬間、露伴は体力を奪われ、立っているのがやっとの状態に。ここで、露伴は賢が自分と同じ能力者であることを知ります。賢はジャンケンで露伴の能力を奪おうとしていたのです。
エピソード9: 「密漁海岸」
「密漁海岸」の物語は、露伴邸の近くにひっそりとオープンしたイタリアンレストランに、露伴と泉京香が足を運ぶところから幕を開けます。このレストランで料理を振るうのは、食事を通じて客の体調を改善するという不思議な力を持つシェフ、トニオ・トラサルディ。彼の料理は単なる美食を超え、まるで薬のように効能を発揮するのです。
トニオには、重い病を抱えたフィアンセの森嶋初音がいます。彼女を救うために、どんな病気でも治せるとされる伝説のヒョウガラクロアワビを手に入れることを決意します。しかし、そのクロアワビを入手するには密漁に手を染める必要があり、トニオは露伴に協力を持ちかけるのです。露伴はトニオの申し出にどう応えるのか、そしてクロアワビに秘められた真実とは何なのか。物語は次第に緊迫した展開を見せ、観る者を深く引き込んでいきます。
エピソード10: 「懺悔室」
シリーズを締めくくる「懺悔室」は、ヴェネツィアを舞台に展開されるミステリアスなエピソード。露伴が偶然訪れた懺悔室で、25年前の出来事を告白する男の話に耳を傾けるというストーリーです。罪と懺悔をテーマにしたこの物語では、人間の深い罪の意識や、過去に囚われ続ける苦悩が描かれています。ヴェネツィアの美しい景色と、緊張感あふれる物語が絶妙にマッチすることでしょう!
こちらの記事も合わせて読みたい!
まとめ
『岸辺露伴は動かない』ドラマシリーズは、各エピソードがそれぞれ異なる魅力を持ちつつ、全体としても非常に完成度の高い作品群です。岸辺露伴の独特なキャラクターと、彼が遭遇する奇妙な出来事が織りなす世界を、ぜひ堪能してみてください。
コメント