根切り虫(ネキリムシ)対策|長ネギと玉ねぎを守るために試した4つの方法

栽培の基本・土づくり・害虫対策

家庭菜園をやっていると、必ずと言っていいほど出会うのが害虫です。その中でも根切り虫(ネキリムシ)は、見た目のインパクトと被害の深刻さで、私の中でも「まじで勘弁してくれ」ランキング上位に入るやっかいな相手でした。

今回は、私が実際にネキリムシと繰り広げた攻防戦と、効果があった対策・なかった対策を包み隠さずまとめます。

ネキリムシとの出会い

事件が起きたのは、長ネギを種から栽培していたときでした。

種から育てていたネギが少し成長してきたな、でも収穫にはまだまだ早いな、という若い段階のことです。ある日の朝、いつものように庭の畑をのぞいてみると――えっ、と声が出ました。ネギが根元をかじられて2〜3本、無残に倒れているじゃないですか。

根元がガブッと何かに一撃でやられたような跡だったので、最初は「ネズミか!?」と本気で疑い、慌てて近くにネズミ対策の餌をセットしました。ところが、それでも状況は悪化する一方。ネギは次の日もその次の日も、まるで何かに狙い撃ちされたかのようにバタバタと倒れていくのです。

「これは只事じゃない」と思い、必死で調べてみると、犯人の正体は「ネキリムシ」という蛾の幼虫でした。

  • 見た目は茶色くて、正直かなり気持ち悪い
  • 日中は土の中にじっと潜んで息をひそめている
  • 夜になるとこっそり地表に這い出てきて、まだ若い苗の根元を襲う

まるでホラー映画のような犯行手口に、思わずゾッとしました。しかもこいつ、ネギ以外の野菜も大好物で、あるときは玉ねぎも1/3くらいやられてしまったこともあります。ここから、私とネキリムシとの、長く地道な闘いが始まったのです。

ちなみにネキリムシってどんな虫?

調べてみて分かったのですが、ネキリムシというのは特定の一種の虫ではなく、カブラヤガやタマナヤガといった蛾の幼虫たちの総称なんだそうです。老齢幼虫は暗褐色でゴムのような弾力があり、体長は4センチほど。土から掘り出すと丸くなる習性があるらしく、想像しただけでちょっとゾワッとします。

面白いのが、若いうちは茎をかじる程度で被害も目立たないのに、成長すると一気に「本気モード」に突入すること。

昼間は土の中に潜んでじっと息をひそめ、夜になると株の地際に近づいて茎をバッサリ噛み切り、そのまま土の中に引きずり込んで食べてしまうそうです。しかも1匹が一晩で数株、多いときは5株ほども被害を出すというから、なかなかの大食漢です。

一方で、育ちきって硬くなった葉や茎はさすがに食べないらしく、なんとも人間くさい選り好みぶり。だからこそ、発芽したばかりの若い芽や定植直後の苗はとくに要注意ということになります。

何度も見かけてはいますが、その見た目のグロさに画像は自重しております。

試した対策4つ

被害を食い止めるべく、次の4つの作戦を次々と実行に移しました。

  1. 納豆のネバネバを水に溶いて畑にまく
  2. 苗の周りに砕いた卵の殻をまく
  3. 輪切りにしたペットボトルで苗の周りを囲う
  4. 倒れてしまった苗の根元を割りばしでほじって直接捕獲する

それぞれの効果を、実感ベースで紹介します。

対策1: 納豆のネバネバを水に溶いて畑にまく

朝食べた納豆のパックを洗ったときに出る、あのネバネバの水を庭にまく作戦です。目安は納豆1パックに対して水1.5リットルほど。大きめのボールの中に水をためて、その中で食べ終わった納豆の容器を指でこすって洗いおとすだけで大丈夫。

土の中にいるネキリムシは、この納豆菌でお腹を壊すらしいという話を聞いたのがきっかけでした。「これで一発解決できるかも」と半信半疑ながらも期待を込めて、毎朝せっせと納豆水をまき続けました。

結果は……正直なところ、劇的な効果があったとは言い切れません。ただ、心なしか被害が少し減ったような気もする、という何とも歯切れの悪い結末でした。

効果:△(体感レベル)

ただ、納豆菌は畑の土壌環境を整えて作物の生育を助ける働きがある、有機物を素早く分解して土を豊かにして、病原菌の繁殖を抑える効果があるとのことなので、これはつづけても良いと思います。納豆菌の効果に関しては、別の記事で紹介する予定です。

対策2: 苗の周りに砕いた卵の殻をまく

卵の殻を砕いて、苗の周りにパラパラとまく方法です。卵の殻のギザギザが痛くて、ネキリムシが近寄れないと言われています。

半信半疑で試してみたところ、これが予想以上にヒット。体感としてかなり効果がありました。しかも卵の殻は石灰分としても土に良いというおまけ付きで、一石二鳥のうれしい対策です。

ちなみに卵の殻は、普通に指で押さえながら潰せば、バラバラになります。

効果:◎(一番手軽でおすすめ)

ネキリムシ対策卵の殻

対策3: 輪切りにしたペットボトルで苗の周りを囲う

ペットボトルを横に輪切りにして、その輪で小さい苗をぐるっと囲む方法です。物理的な手段の中では、これが一番の効果を発揮しました。

ただし、苗の量が多いとペットボトルを大量に用意して切る必要があり、正直なところ作業はかなり面倒。さらに油断も禁物で、ダンゴムシはこの輪を平気でよじ登り、数日後にはちゃっかり輪の中に侵入していることもありました。

ネキリムシには効いても、万能の要塞というわけにはいかないようです。

ちなみに切り方にはひとつだけ注意点があります。いきなりハサミで一周ぐるっと切ろうとすると、力の入り方によっては断面がガタガタになったり、下手をすると手を切りそうになったりして危険です。

おすすめは、まずカッターで1か所だけ切れ込みを入れ、そこを起点にハサミで切り進めていくやり方。これが一番安全かつ確実でした。

切り終えたリングを苗の周りにセットするときは、切れ込みを入れた部分を広げるようにして苗を囲み、少し土に押し込んで浮かないように固定するのがコツです。

1か所切ると輪がクルッと少し縮まる感じになるので、苗のサイズよりひとまわり大きめのペットボトルを選ぶと安心です。500mlのペットボトルでも問題なくできると思いますが、私は安定感を求めて1リットル以上の大きめのものを愛用しています。

効果:○(手間はかかるが物理的に確実)

ネキリムシ対策ペットボトルの輪切り
ネキリムシ対策ペットボトル2

対策4: 倒れた苗の根元を割りばしでほじって直接捕獲する

それでも被害が出てしまったときの最終手段が、これです。被害があった苗の周りを割りばしなどでほじってみると、大抵の場合、犯人のネキリムシが土の中からニョロッと出てきます。見つけ次第、そのまま集めてまとめて駆除します。

驚いたのが、こいつの動くスピードが意外と速いこと。油断してモタモタしていると、あっという間に土に潜って逃げてしまいます。

しっかり駆除しないと、また同じ場所に舞い戻ってくる可能性も高いので要注意です。ちなみに、捕まえたネキリムシを試しに道に置いておいたら、いつの間にか鳥が持ち去っていきました。自然の連鎖を目の当たりにした瞬間でした。

大きく育った苗でも油断は禁物

ネキリムシの被害は若い苗だけの話だと思い込んでいたのですが、これがとんでもない誤算でした。育ちきった大きな苗でも、油断していると、でかいネキリムシに無情にも食いちぎられることがあるのです。

先日も、ダンゴムシの猛攻から何とか生き残った1株のサニーレタスがありました。「ここまで大きくなればもうさすがに食べられないだろう」と胸をなでおろしていた矢先、まさかの伏兵、大きなネキリムシにやられてしまったのです。

この裏切りには、さすがに肩を落としました。

見た目も気持ち悪く、本当にやっかいな相手です。家庭菜園をしていなければ絶対に出会わなかったであろう虫ですし、大量発生したときは正直かなりげんなりしました。

まとめ:ネキリムシ対策のポイント

数々の攻防を経て、私がたどり着いた対策は次の4つです。

  • こまめに納豆菌をまく
  • 苗の周りに卵の殻をまく
  • 苗が少なければ、手間をかけてペットボトルのリングで要塞をつくる
  • 直まきは被害に遭いやすいので、ポットである程度大きく育ててから植える
  • 植える場所にもあらかじめ納豆菌をまいておく

これをやっておけば、ある程度の対策にはなると実感しています。ネキリムシを完全にゼロにするのは正直難しい相手ですが、被害を大きく減らすことは十分可能です。同じように苦戦している方の参考になれば嬉しいです。

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