家庭菜園の害虫図鑑|根切り虫・ダンゴムシ・謎の幼虫・ウリハムシとの戦い方

栽培の基本・土づくり・害虫対策

家庭菜園を始めて8年。庭と市民農園、両方で野菜を育てていると、必ずと言っていいほどぶつかるのが「害虫」の壁です。

芽が出たばかりの柔らかい葉を一晩でボロボロにされたり、元気だった苗が根元からポキッと倒されていたり――。今回は、実際に自分の畑で被害を受けた害虫たちを「困った度」でランキング形式にまとめてみました。

それぞれの詳しい対策は個別記事でも紹介しているので、気になる害虫があればそちらもチェックしてみてください。

困った度ランキング

順位害虫主な被害被害の大きさ見た目対策のしやすさ
1位ダンゴムシ発芽したばかりの柔らかい葉・種の直まき苗×
2位ネキリムシ苗の根元をかじって倒す
3位ウリハムシきゅうりなどウリ科の葉を丸く食害
4位謎の幼虫(はらぺこ青虫)葉を旺盛に食い荒らす中〜大

※「見た目」はグロさ・不快感の少なさを○△×で表現(○=それほど気にならない、△=ちょっと苦手、×=かなり苦手)。「対策のしやすさ」は◎=効果的な対策あり、○=ある程度対策できる、△=対策はあるが不完全、×=決定打となる対策が見当たらない、を表しています。

順位はどう決めた?

このランキングは、単純な被害の大きさではなく「対策のしやすさ」と「やられたときのダメージの深刻さ」を基準にしています。

  • 1位:ダンゴムシ — そもそも決定打となる対策方法が見当たらず、苗自身を強くする(大きく育ててから植える)以外に有効な手がないため
  • 2位:ネキリムシ — 対策方法はいくつかあるものの、根元をやられてしまうとほぼその苗は終わりという致命傷になるため
  • 3位:ウリハムシ — 葉は結構食べられるものの、対策方法もある程度確立されており、とくに苗が小さいうちの対策さえしっかりできれば、大きく成長した後はよほどのことがない限りやられなくなるため
  • 4位:謎の幼虫(はらぺこ青虫) — 放っておくと食欲旺盛で全部食べられてしまう可能性はあるが、時期的な発生に偏りがあり、市販の薬である程度対策できるため

つまり、「対策の手立てがあるかどうか」「やられたときに苗が助かる余地があるかどうか」で順位が入れ替わっている形です。

1位:ダンゴムシ

一見おとなしそうな見た目ですが、家庭菜園においては最も手強い相手だと感じています。

とくに被害が大きいのは、芽が出たばかりの柔らかい葉。サニーレタスや絹さや、オクラなど、種から直まきした野菜はほぼ確実にやられてしまいます。きゅうりの苗やナスの葉でも、土に近い部分まで登ってきて食害することがありました。

コーヒーの出し殻を匂い避けとしてまいてみたこともありますが、ダンゴムシ自身が出し殻を食べてしまうため、あまり効果は感じられませんでした。

今のところ一番効果的だと感じているのは、種から直まきするのではなく、ある程度の大きさになるまでポットで育ててから畑に植えるという方法です。柔らかい芽の時期をポットの中でやり過ごすだけでも、被害はかなり減らせます。

2位:ネキリムシ

庭で育てていたネギと玉ねぎが、次々と根元からかじられて倒されたときは本当にショックでした。名前の通り、苗の根元を「切る」ように食害してくるのが特徴です。

これまで試した対策はいくつかあります。

  • 納豆のネバネバを水に溶いて畑にまく(納豆1パックに対して水1.5リットルほど)
  • 苗の周りに砕いた卵の殻をまく
  • 輪切りにしたペットボトルで苗の周りを囲う
  • 倒れてしまった苗の根元を割りばしでほじって、犯人を直接捕まえる

ただし、ペットボトルで囲う方法は、ダンゴムシがよじ登って中に侵入してくることもあり、万能ではありませんでした。捕まえたネキリムシを試しに道に置いてみたところ、鳥が持っていったこともあります。

傾向として、ある程度大きく育った苗は被害に遭いにくいので、苗が大きくなるまでを守り切ることが対策のポイントだと感じています。

3位:ウリハムシ

きゅうり栽培を始めて、人生で初めて出会った害虫です。見た目はコガネムシに似ていますが、ウリ科の葉に飛来してとまり、円形にすじをつけてその中を食べるという、かなり特徴的な食害痕を残します。成長途中の苗だと、葉を全部食べられて枯れてしまうこともありました。

いくつか対策を試した中で、効果を感じた順に紹介します。

  • アルミホイルを苗の周り半径30cmに敷く:ウリハムシがキラキラした反射を嫌う性質を利用したもので、初期の食害をほぼ防げており、今のところ一番のおすすめです。
  • 行灯(あんどん)仕立て:支柱と透明な袋やフィルムで苗を囲い、真上からの侵入を防ぐ方法。効果はありますが、設置の手間がかかります。
  • 市販の害虫スプレー:一時的には効きますが、すぐにまた飛んできて食べられてしまいます。
  • 物理的な捕獲:ウリハムシは触れると死んだふりをして葉からポロッと転がり落ちる習性があるので、下に紙コップを構えて受け止めて捕まえる方法です。地道ですが確実です。

周囲に他に家庭菜園をやっている家が見当たらないのに、なぜかしっかり飛来してくるのが不思議なところです。

4位:謎の幼虫(はらぺこ青虫)

葉を旺盛に食べる青虫系の幼虫も、家庭菜園ではおなじみの困りものです。正体をきちんと特定できていないものも多く、我が家では「はらぺこ青虫」と呼んでいます。

放っておくと食欲旺盛で、あっという間に葉を全部食べられてしまうこともあります。ただ、発生時期には偏りがあるようで、初夏にはほとんど見かけず、秋に近づくにつれて姿を見せ始める傾向があります。

他の3つの害虫に比べると、市販の薬である程度対策できるという点が救いで、これが4位に落ち着いた理由でもあります。詳しい発生状況や具体的な対策については、追って個別記事でまとめる予定です。

まとめ

家庭菜園の害虫対策は、「これさえやれば完璧」という魔法のような方法はなく、野菜の種類や苗の大きさ、その年の天候によっても被害の出方が変わってきます。それでも、

  • 柔らかい芽の時期はポットで守る(ダンゴムシ対策)
  • 苗が小さいうちだけ集中的に守る(ネキリムシ対策)
  • 光を嫌う習性を利用する(ウリハムシ対策)
  • 発生しやすい秋は薬でしっかり守る(謎の幼虫対策)

といった、それぞれの害虫の習性に合わせた対策を積み重ねることで、被害はかなり減らせると実感しています。

それぞれの害虫のより詳しい対策は、個別記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。

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