家庭菜園の害虫困った度ランキングで堂々の1位に選んだダンゴムシ。今回はこのダンゴムシについて、じっくり掘り下げていきます。
先に結論を言ってしまうと、これをやれば絶対大丈夫、という決定的な対策はありません。 それでも、生態を知ることで「なぜ効かないのか」「どう付き合っていくべきか」が見えてきます。今回は自分が試して失敗してきたことも含めて、正直にまとめてみました。
ダンゴムシは本来「益虫」のはずなのに
ダンゴムシは本来、枯れ葉などを食べて土に還してくれる分解者。庭や畑の土づくりを助けてくれる益虫として紹介されることも多い生き物です。
ですが、実は柔らかい新芽が大好物でもあります。
私自身も種からキュウリや葉物を育てていた際、昨日まで元気に芽を出していた双葉が、翌朝には茎だけ残して跡形もなく丸裸にされていたことが何度もありました。
この体験から学んだのは以下の2点です。
・ダンゴムシ=益虫というイメージは、家庭菜園ではあまりあてにならない
・種まき直後〜発芽したての柔らかい時期が、一番の狙われどきになる
とにかく数が多く、どこにでもいる
ダンゴムシは生命力・繁殖力がとても高く、石の下や落ち葉の下を覗けば、たいていたくさん潜んでいます。畑に敷いている黒いマルチの下にも、ほぼ必ずといっていいほど住み着いています。
- 石の下、落ち葉の下、マルチの下……畑という環境そのものがダンゴムシの快適な住処になっている
- 数を完全にゼロにすることは、現実的にはほぼ不可能
試してみたけれど、効かなかった対策たち
これまでいくつかの対策を試してきましたが、正直なところ、どれも決定打にはなりませんでした。
コーヒーの出し殻 ダンゴムシはコーヒーの「匂い」自体は嫌うらしいのですが、出し殻そのものは大好物のようで、まいても普通に食べに来てしまいました。
酢と焼酎スプレー 水で数百倍に薄めた酢と焼酎の自然派スプレー(家庭菜園でよく使われる忌避剤)を苗の周りにまいてみました。しかし、屋外ではすぐに効果が薄れるのか、しばらくするとまた普通に寄ってきてしまいました。
ペットボトルの輪で囲う ネキリムシ対策として、輪切りにしたペットボトルで苗の根元を囲ってみたところ、この方法自体はネキリムシにはある程度効果がありました。ところがダンゴムシに関しては、よじ登ったのか、下から潜り込んだのかはわかりませんが、数日後には普通に輪の中にいました。
市販の薬剤 ダンゴムシに効くとされる薬剤も存在するようですが、使用は見送っています。効果が強力な分、畑にいるカマキリやクモ、トカゲといった他の益虫たちにも影響が出てしまいそうだからです。
ここまでの対策を一覧にすると、こうなります。
| 試した対策 | 結果 |
|---|---|
| コーヒーの出し殻 | 匂いは嫌うが出し殻自体は好物のため逆効果気味 |
| 酢と焼酎スプレー | 効果は一時的で、すぐに寄ってくる |
| ペットボトルで囲う | ネキリムシには有効だが、ダンゴムシはよじ登る/潜り込むため無意味 |
| 市販の薬剤 | 効きそうだが、益虫(カマキリ・クモ・トカゲ等)への影響が心配で未使用 |
大きくなった苗でも油断できない
「ある程度大きくなれば安心」と思いきや、最近ではしっかり成長したキュウリの苗にもダンゴムシがついているのを見かけます。また、ナスは葉っぱが茂ってくるとその重みで地面につくことがあるのですが、その接地した部分だけをピンポイントで食べられてしまうこともありました。
- 株が大きく育っても、油断は禁物
- とくに葉が地面に触れている部分は、常に狙われるリスクがある
今のところの結論:ポットである程度育てるしかない
いろいろ試した結果、今のところ一番マシだと感じているのは次の方法です。
1. ポットで「本葉4〜5枚」まで育苗する 一番狙われやすい双葉〜初期の新芽時期を、地面から離れた育苗ラックやベランダなどの安全な場所でやり過ごします。
2. 畑に植えた後も「下葉処理」を徹底する 大きく育った後も油断は禁物です。特にナスやキュウリは、重みで地面に触れてしまった葉からダンゴムシが登ってきます。地面につきそうな下葉はこまめに剪定(整枝)し、地面との距離を保つのが有効です。
ただし、これはあくまで「被害を減らす」方法であって、「なくす」ことはできません。
まとめ
- ダンゴムシは本来益虫だが、新芽も大好物で家庭菜園には大敵
- 生命力・繁殖力が高く、石の下・落ち葉の下・マルチの下、どこにでもいる
- コーヒーの出し殻/酢と焼酎スプレー/ペットボトルで囲う、いずれも効果は薄い
- 市販の薬剤は強力すぎて、カマキリやクモなど他の益虫への影響が心配で使えていない
- 大きく育った苗でも、地面に触れた葉は油断できない
- 現状は「ポットである程度育ててから植える」のが一番マシな対策
決定打がない相手だからこそ、「完全に防ぐ」のではなく「被害を減らしながら付き合っていく」という心構えが必要な害虫だと感じています。

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