なぜ人工受粉が必要だったのか
ズッキーニを育てていて最初にぶつかった壁が、受粉問題でした。花はちゃんと咲くのに、実がなかなか大きくならないのです。「せっかく咲いたのに…」と、毎朝畑をのぞくたびにモヤモヤしていました。
原因のひとつは天候だったと思います。雨が続く時期があり、自然の受粉がうまくいかなかったようでした。なぜ雨だとダメなのか自分なりに調べてみたところ、いくつか理由がありそうだとわかりました。
- 雨だとミツバチなどの受粉を助けてくれる虫の活動が鈍くなる
- 雨で花の中に水がたまってしまったり、せっかくの花粉が雨で流されてしまったりする
そしてもう1つの理由が
- そもそも雄花と雌花のタイミングがうまく合わず、同時に咲かないことがある
理由を知れば知るほど「これは自然任せにしていたら埒が明かないぞ」と実感し、「これは自分で何とかするしかない!」と思い立って、人工受粉に挑戦することにしました。
花が咲く=実がなる、ではない。受粉という工程があることを、育ててみて初めて実感した。
最初に試した方法:綿棒受粉
まず試したのは、かぼちゃでもやったことのある方法です。綿棒で雄花の花粉を取り、それを雌花のめしべにちょんちょんとつけるやり方でした。「かぼちゃで成功してるし、これはいけるだろう」と結構自信満々でスタート。
ところが、これがなかなかうまくいきません。数日後に見に行くと、実が育たないままだったり、途中で成長が止まってしまったり。
せっかく手間をかけて受粉させたのに実らないと、正直けっこう凹みます。何度やってもダメなときは「もう向いてないのかも…」とすら思いました。
同じウリ科でも、野菜によって受粉のしやすさは違うのかもしれない。かぼちゃで通用した方法が必ずしも通用するとは限らない。
転機:おしべを直接つける方法
何度も失敗が続いたある日、もうやけくそ気味に方法を変えてみました。雄花の花弁をむしり取り、おしべそのものを雌花のめしべに、これでもかというくらいたっぷりこすりつけてみたのです。
数日後、畑を見に行ってびっくり。そこにあったのは、これまでとは比べ物にならないジャンボサイズのズッキーニでした!「やった、ついに成功した!」とテンションが上がったのを覚えています。
もしかすると、花粉の「量」が足りていなかったのかもしれません。
まだ1回試しただけなので、たまたまうまくいっただけの可能性もあります。でも、あの感動をもう一度味わいたくて、また花が咲くのが今から楽しみで仕方ありません。次のチャンスで同じ方法を再検証してみるつもりです。
受粉の成功・失敗は「つけ方」だけでなく「花粉の量」も関係している可能性がある。1回の成功だけで結論を出さず、繰り返し検証する姿勢が大事。

受粉から3日後くらいでこのサイズになりました。
収穫量の推移で見る受粉の効果
実際の収穫本数を振り返ってみると、受粉のうまくいき具合が数字にもはっきり表れていました。
- 最初:2〜3本(自然受粉頼み、少なくて寂しい収穫)
- 途中:受粉がうまくいかず、育ちきっていないものを仕方なく5本くらい収穫(本数はあるのに何だか物足りない…)
- おしべ直づけに成功した後:ジャンボズッキーニを2本収穫(この2本の存在感といったら!)
本数だけ見ると途中の「5本」が一番多いようですが、中身は小さく育ちきっていないものばかりでがっかり。質で見ると、おしべ直づけ後が圧倒的に良い結果で、久しぶりに家庭菜園をやっててよかったと思える瞬間でした。
収穫「本数」だけでは受粉の成功度合いは測れない。実の大きさや充実度まで見て初めて効果がわかる。
課題:動物被害後は雌花が咲きにくい
順調にいきかけたところで、新たな問題が出てきました。主枝を動物(おそらくタヌキ)にかじられてから、雄花は咲くのに雌花がなかなか咲かなくなってしまったのです。毎日畑を見て「今日こそ雌花が咲いてないかな」と期待しては、雄花ばかりでガッカリする日々が続きました。
雄花だけあっても受粉のしようがありません。それでも諦めきれず、今のところ雌花が咲くタイミングを待って、あと1回はおしべ直づけ法にチャレンジしたいと考えています。
株へのダメージは、実のなり方だけでなく花の咲き方そのものにも影響する。受粉方法がわかっても、株自体が元気でなければ意味がない。
まとめ:来年に向けて
今年のズッキーニ受粉は、綿棒でうまくいかずガッカリの連続でしたが、おしべ直づけでようやく手応えをつかんだ、ジェットコースターのような結果になりました。
来年は最初からおしべ直づけ法を基本にしつつ、花粉の量と結果の関係をもう少し検証してみたいと思っています。まだ仮説の段階ですが、あのジャンボズッキーニができたときのワクワクをもう一度味わいたくて、次のシーズンが今から待ちきれません。
同じようにズッキーニの受粉で悩んでいる方の参考になればうれしいです。
うまくいった方法も「たまたま」の可能性を疑いながら、来年以降も検証を続けていきたい。

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