前回の記事では、かぼちゃがきっかけで庭がジャングル状態になり、アブラムシやコナジラミが毎年のように大量発生していた体験から、「窒素過多」と「風通し不足」が根本原因だったという気づきについて書きました。
調べてみると、密集して日当たりが悪くなる→根同士が栄養を取り合う→光合成がうまく進まず窒素分が栄養として使いきれない→残った分を好むアブラムシが寄ってくる、という流れがあるようでした。
つまり今回やった対策は、この流れのどこかを断ち切ることを意識したものになっています。
今回はその気づきをもとに、実際にどんな対策をしたのかをまとめます。
対策1:生垣を極限まで剪定した
うちの生垣はヒイラギで、年中成長しているように感じるほど生命力が強く、特に春から初夏にかけての伸びが著しい木です。
これまでも剪定はしていたのですが、「風通しを確保する」という意識を持って、思い切って刈り込むようにしました。イメージとしては、
それまでは普通の壁のような状態だったのを、隙間をつくったり、そもそもの厚みを剪定によって薄くする
というくらいの気持ちで剪定しています。生垣の成長スピードが早いこともあり、今では春に一度、夏の途中に一度、夏の終わりに一度と、年3回のペースで剪定するようにしています。
実はこの剪定は今年いきなり始めたわけではなく、数年前から少しずつ意識を変えてきたものです。最初から劇的に変えるのではなく、毎回の剪定のたびに「もう少し薄くしてもいいかな」と様子を見ながら調整してきた結果、今の状態に落ち着きました。
対策2:1種類につき2株までのルール
「もったいないから全部植える」をやめて、苗は1種類につき2株までと決めました(密集して育つオクラは例外です)。
株間を確保することで風通しが良くなるだけでなく、根が競合しにくくなるので栄養も分散しにくくなります。光合成もしやすくなる分、窒素分がきちんと株の成長に使われやすくなり、結果的に1株あたりの収穫量も安定してきた実感があります。
実際にこのルールで減らしたのは、なすとキュウリです。なすは4株から2株に、キュウリも4株から2株に減らしました。ちなみに今年のキュウリは雹の被害で1株やられてしまい、現在は1株だけで頑張ってもらっていますが、それでも1日2〜3本のペースで収穫できています。
以前紹介したJAいるま野 アグレッシュ日高中央で購入した苗なので、株の元気の良さには助けられています。
たくさんの種類を一度に楽しみたいというのは、家庭菜園をしている人なら誰もが考えることだと思います。それでも、全体の収穫量を増やそうという欲を出さず、厳選して栽培するのが良いと感じています。
対策3:風通しを悪くしていたかぼちゃの栽培をやめた
つるがどんどん伸びて葉も大きくなるかぼちゃは、うちの庭の広さには合っていませんでした。ジャングル状態を作っていた最大の原因だったこともあり、思い切って栽培をやめました。
庭の広さに対して「伸びすぎる作物」を選ばないというのも、風通しを保つうえでは大事なポイントだと感じています。
対策4:土づくり(詳しくは別記事で紹介しています)
土づくりについては別記事で詳しく紹介しているので、ここでは簡単に触れる程度にしますが、以下のようなことを続けています。
- コンポスターで生ごみを堆肥にして土に混ぜ込む
- 牛糞・鶏糞を混ぜ込む
- 納豆菌をまく
最初は粘土質だった土も、ふかふかとまではいきませんが、以前よりはかなり理想に近い状態になってきました。
庭と市民農園の役割分担
もう一つ大きかったのが、庭でのさつまいも栽培をやめたことです。さつまいもはつるが相当わんさか伸びる野菜で、これも庭の風通しを悪くしていた原因のひとつでした。
ちょうど市民農園を借りたタイミングでもあったので、思い切って「庭」と「市民農園」で野菜の役割を分けることにしました。
- 市民農園:さつまいも、じゃがいも、ねぎなど、ある程度ほったらかしでよく、収穫まで時間がかかる野菜
- 庭:夏野菜など、毎日少しずつ様子を見ながら収穫する野菜
この役割分担にしてから、庭のスペースにも余裕ができ、栽培自体も気持ち的に楽になりました。
対策後の変化
これらを続けていると、対策の効果はすぐに実感できました。特にかぼちゃの栽培をやめた年は、それまで毎年のように悩まされていたアブラムシやコナジラミを、まったくと言っていいほど見かけなくなりました。
正直、ここまではっきり変化が出るとは思っていなかったので、自分でも驚いています。
また、株数を減らしたことで通路にも余裕ができ、水やりや管理がしやすくなったのも地味に助かっているポイントです。デメリットらしいデメリットは今のところ感じていません。
まとめ
個別の害虫対策も大事ですが、それだけでは限界があると感じています。
- 苗を詰め込みすぎない
- 風通しを確保する
この2つのバランスを意識するようになってから、庭全体の環境が少しずつ変わってきました。害虫対策で行き詰まっている方は、目の前の虫だけでなく、庭や畑全体の環境を見直してみるのもおすすめです。

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