家庭菜園を始めて8年ほど経ちますが、これまでダンゴムシ、ウリハムシ、ネキリムシなど、個別の害虫との戦いについてはいろいろ書いてきました。
でも実はそれとは別に、「なぜかその年だけ異常に虫が多い」という時期がありました。当時はあまり気にしていなかったのですが、よくよく原因を振り返ってみると、個別の虫対策とは違う、もっと根本的な理由が見えてきたんです。
それが「窒素のバランス」と「風通し」でした。
もったいない精神が生んだ庭のジャングル化
うちの庭はもともと生垣(ヒイラギ)に囲まれていて、風通しがあまり良くない環境です。生垣は年中成長しているように感じるほど生命力が強く、特に春から初夏にかけての伸びが著しいので、春・夏の途中・夏の終わりと年3回は剪定しないとすぐに鬱蒼としてしまいます。
そんな環境なのに、家庭菜園を始めた当初の自分は、こんな調子で苗を植えていました。
- 種から芽が出た苗は「もったいない」という理由で、間引かずにほぼ全部植えていた
- 家庭菜園を始めるきっかけになった、川で拾ったミニトマトの苗ももちろん全部植えた
- すでに雑草のように増えていた大葉も、もったいなくて何本も残していた
今思えば、狭い庭に対して育てる苗の数が完全にオーバーしていたんですよね。
かぼちゃがもたらしたジャングル状態
極めつけは、スーパーで買ったかぼちゃから出た種を植えたときのことです。
かぼちゃの成長スピードは家庭菜園初心者の想像をはるかに超えていました。つるはどんどん伸び、葉は大きく茂り、あっという間に庭全体がジャングルのような状態に。
一応は、立体栽培にしていましたが、その立体栽培のところが葉っぱで覆われ大きな壁があるよう。
しかも、これだけ茂っているのに、なぜか実はあまりとれない。そして毎年のように、
かぼゃジャングル時代の被害
- アブラムシがびっしり付く
- コナジラミが葉の裏に大量発生する
これが何年も繰り返されていました。
「虫がついたら薬をまく」「アブラムシがいたら手で取る」といった対症療法はしていたものの、なぜ毎年同じことが起きるのかまでは考えていませんでした。
親のひと言でハッとした
そんなある日、庭の状態を見た親から言われたのが、
「あそこは風通しが悪いからね」
という、なんてことのないひと言でした。
でも、このひと言で初めて「そもそも環境自体に問題があるのでは」と気づき、そこから調べ始めました。
調べてわかったこと
家庭菜園の知識を調べていくと、次のようなことが見えてきました。
- 風通しが悪いと、小さな虫の溜まり場になりやすい
- 窒素が多いと、アブラムシなど小さな虫が発生しやすい
「窒素が多い」と言われても、素人の自分には正直、土の中の窒素量なんて判断のしようがありません。ただ、そこからさらに「なぜ窒素過多だと虫が寄ってくるのか」を自分なりに調べてみたところ、次のような流れが見えてきました。
窒素過多で虫が発生しやすくなる流れ(自分なりの理解)
- 苗を詰め込みすぎて密集し、日当たりが悪くなる
- 根も密集し、栄養を株同士で取り合う状態になる
- 光合成がうまく進まないので、せっかく吸収した窒素分がしっかり栄養(体づくり)に使いきれない
- 使いきれなかった分が葉の中に残ってしまい、それを好むアブラムシなどが寄ってくる
もちろんこれは専門家の解説そのものというより、自分なりに調べて組み立てた理解なので、あくまで「そういう仕組みらしい」くらいの温度感で捉えてもらえたらと思います。
ただ、窒素分の多い肥料を与えすぎると葉にアミノ酸が多く作られやすく、アミノ酸を好むアブラムシが寄ってきやすいという話や、株間が狭く風通しが悪いとアブラムシが広がりやすいという話は、調べてみるとよく出てくる説明でした。
つまり、
狭い庭で過剰に育てすぎていた。 土に対して、育てる苗の数のバランスが悪く、環境そのもののバランスも崩れていた。
ということだったんだと思います。肥料の量をどうにかすれば解決する、という単純な話ではなく、「密集」「日当たり」「栄養の使われ方」がすべてつながっている問題だったんですね。
まとめ
虫が大量発生する原因は、必ずしも「その虫特有の理由」だけとは限らない。むしろ、
- 苗を詰め込みすぎていないか
- 風通しは確保できているか
という、庭全体の環境バランスが崩れていることが根本原因になっている場合がある——これが、かぼちゃジャングル事件を通して得た一番の気づきでした。
次の記事では、この気づきをもとに実際にどんな対策をしたのか、具体的にご紹介します。

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