オクラは家庭菜園初心者に一番おすすめな理由|原産地から見る強さの秘密

夏野菜
オクラ栽培

家庭菜園を始めるとき、多くの人が「まずはきゅうりやミニトマトから」と考えると思います。でも私がいちばんおすすめしたいのは、初心者にこそオクラ栽培です。しかも、種からで大丈夫なんです。


「初心者なのに種から!?」と思われるかもしれませんが、育ててみると分かります。オクラって、他の野菜と比べて明らかに手がかからないんです。理由を一つずつ紹介していきます。

理由1:間引きしなくていい。もったいないの味方

野菜を種から育てるとき、地味にモヤモヤするのが「間引き」ですよね。せっかく発芽した芽を抜くのは、正直ちょっともったいない気持ちになりませんか?

オクラはこの間引きがほぼ不要です。 密集して育っても問題なく、出てきた芽をそのまま育てられます。

豆知識

ホームセンターでオクラの苗を買うときも面白い特徴があります。他の野菜は1本ずつポットに入っているのに、オクラの苗は数本まとめて発芽した状態で売られていることが多いんです。これも、オクラが密集に強い野菜だということですね。

私が種より苗を選ぶ野菜と、種から挑戦し続けている野菜には理由があります。

  • きゅうり・ミニトマト → 苗の時点ですでに良し悪しがあり、種からだとさらに当たり外れが読めない
  • オクラ → 密集して育てられる=種をたくさん使ってリスク分散できる。比較的安定して毎年育つ

だから私は、オクラだけは今でも種から挑戦し続けています。種は複数入っているので、どうしても1~2年で使いきれないというのもありますが、オクラは種をいっぱい使えるので、2年くらいで使いきれます!

複数本で植えるメリットですが、調べてみると下記のような理由もありました。なるほど!

1本だけで育てると茎や木が勢いよく育ちすぎて、実の成長も早くなりすぐに硬くなってしまいます。複数本で植えると栄養やスペースを取り合う(競い合う)形になり、株の勢いが抑えられて柔らかい実が長持ちします。

今年の栽培

ポットは全部で10個用意し、1つのポットから2〜3本発芽させました。そのうち4ポットを庭に、5ポットを市民農園に植え付け。残り1ポットは残念ながらダンゴムシにやられてしまいましたが、密集させて多めに種をまいていたおかげで、全体としては十分すぎるくらいの収穫につながっています。

オクラ栽培

左のポットがオクラです。間引きせずにこのまま植えられるのがうれしいですね。

種より苗をおすすめする理由はこちらでもご紹介しています。

理由2:省スペース。縦にぐんぐん伸びるタイプ

オクラは横にはあまり広がらず、縦にぐんぐん伸びていく性質があります。そのため必要なスペースが小さくて済みます。庭の隅の小さなスペースでも、市民農園の一角でも十分育てられますし、後述する通りプランターでも栽培可能です。

省スペースで育てられるということは、あちこちに分散して植えられるということでもあります。実際、私は連作を避けるために毎年オクラの植え場所を変えています。

今年の植え付け間隔は株間20cm、畝の高さは5cmほど。この間隔でも今のところハマキムシの被害は少なく、順調に成長しています。

苗を植え付けるタイミングで、飛んでくる虫対策としてアルミホイルを株の周りに敷く対策もしています(詳しくはこちらの記事で紹介しています)。

この対策、ウリハムシ対策だけでなく、蛾など飛んできて卵を産みつける虫にも効果があります。オクラの葉がくるくる巻かれるハマキムシ(葉巻虫)はこの蛾の幼虫なので、飛来する成虫の段階で近寄らせない、という意味でも役立っています。

庭では、ミニトマトの横に空いていたスペースと、もともと絹さやを育てるつもりだった畝を使いました。絹さやはダンゴムシにやられてしまったので、代わりにオクラを植えました。2日に1回のペースで収穫でき、庭と市民農園あわせて1回あたり7〜8本採れています。

オクラ栽培 庭

こちらは庭でのオクラです。

オクラ栽培 市民農園
オクラ栽培 市民農園

こちらは市民農園のオクラです。土も良いので、市民農園のほうが生育が良いです。

理由3:手入れは葉を1枚取るだけ

オクラの手入れは驚くほどシンプルです。

実を収穫したら、その下の葉を1枚取り除く。基本的にはこれだけ。

風通しを保ちつつ、次の実に栄養が回るようにするための一手間ですが、他の夏野菜のような誘引や芽かきの手間を考えると、かなり楽な部類に入ります。

なんなら、脇芽が生えてきたらラッキーで、そこからもオクラを収穫できるんです。

さらに、オクラは植え付けが多少遅くなっても、かなり遅い時期まで収穫を楽しめる野菜です。「植え時を逃してしまった」という失敗も、オクラなら十分取り返しがききます。

注意点

油断は禁物 「省スペースだから」「植え付けが遅れても大丈夫だから」と油断してはいけません。

ある年、「今年はオクラをやっていなかったな」と思い立ち、すでに他の野菜でいっぱいの庭に種から育てた苗を無理やり植え付けたことがあります。密集に強いオクラとはいえ、風通しの悪さや土壌バランスの悪さが響いたのか、例年よりハマキムシの被害が大きくなってしまいました。

省スペースで育てられるのはあくまで前提で、風通しなど基本の管理はしっかり対応する必要があります(詳しくは次の記事で紹介します)。

オクラ栽培

実のこの下の葉を収穫のタイミングで一緒に切っちゃいます。

なぜここまで手がかからないのか?原産地にヒントがある

ここまで読んで「そんなに都合よくいくもの?」と思う方もいるかもしれません。でも、これはオクラの生まれ育った環境を知ると納得できます。

  • 原産地:熱帯アフリカ。乾燥や高温に強い環境の中で育ってきた
  • 分類:アオイ科(ハイビスカスや綿と同じ仲間)。この科の中でも代表的な野菜作物

だからこそ、多少過酷な条件でもたくましく育ってくれる、というわけです。丈夫な仲間が多い科の野菜だと考えると、家庭菜園で多少手をかけなくても育ってくれる理由も見えてきますね。

ポイント

オクラが強い理由=原産地がヒント。熱帯アフリカ生まれで乾燥・高温に強い性質を持つため、多少雑な管理でも育ってくれる。

プランターでも育てられる

省スペースで縦に伸びる性質は、プランター栽培とも相性が良いです。庭や畑がなくても、ベランダのプランターで十分チャレンジできます。「家庭菜園を始めてみたいけど畑がない」という方の最初の一歩としても、オクラはおすすめです。

まとめ

こうして振り返ると、オクラはまさに「初心者の最初の1株」にふさわしい野菜だと思います。今年は10個のポットのうち9個が無事に育ち、庭・市民農園それぞれで順調に収穫が続いています。とはいえ、実際に育ててみると私自身は何度も失敗しています。次の記事では、ダンゴムシとハマキムシに苦しめられた体験談を紹介します。

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