小学生向けサッカーシューズ選び完全ガイド!成長に最適な選択はトレーニングシューズからスタート

小学生向け

サッカーを始めたばかりの小学生にとって、シューズ選びは技術向上だけでなく、ケガ予防にも大きく関係します。特に成長途中の子どもの足は、まだ未発達であり、間違ったシューズを履かせてしまうとプレーのパフォーマンスを落とすだけでなく、将来的な怪我の原因にもなりかねません。

実際にコーチとして指導してきた中で、シューズを変えたことでプレーの質が劇的に向上したケースが多数あります。例えば、ある小学2年生の選手は、サイズが合わないスパイクを履いていたため、走る際にぎこちなさがあり、思い通りにプレーできていませんでした。

しかし、トレーニングシューズに変えたところ、足の動きがスムーズになり、ドリブル突破の成功率が格段に上がったのです。シューズ選びは単なる道具選びではなく、子どもの自信と成長に直結する要素であることが、この経験から改めて実感できました。

では、なぜシューズ選びがそこまで重要なのか、実際のエピソードとともに解説していきます。

小学生の足の成長とシューズ選びの基本

小学生の足の成長特性と最適なシューズ選び

私がコーチとして子どもたちを指導してきた中で、特に印象に残っているのは、初めてサッカーを始めた小学1年生のAくんのことです。Aくんは最初、硬いソールのシューズを履いていたため、練習後によく「足が痛い」と訴えていました。

そこで、クッション性の高いトレーニングシューズに変えてみたところ、数日後には「今日は全然痛くなかった!」と笑顔で話してくれたのです。 この経験から、成長途中の子どもには、しっかりと衝撃を吸収してくれるシューズが本当に大切だと実感しました。

  • 骨が柔らかく変形しやすいので、フィットするシューズが必要 。
  • 筋肉が未発達なため、サポート力のあるシューズが適している 。
  • バランス感覚が育つ段階なので、グリップ力のある靴底が望ましい。
HIRO★BUコーチワンポイントアドバイス:「合わないシューズがプレーの壁になる」

ある小学1年生の選手が「最近、走るとすぐ転ぶ」と相談に来ました。プレーを観察してみると、足の使い方は悪くないのに、動きが不安定でスムーズさがありません。原因を探ると、履いているシューズのつま先が細めの欧米規格のモデルで、小学生特有の甲高・幅広の足に合っていなかったのです。

そこで、日本人向けに設計された甲の高さに余裕があるモデルに変更すると、わずか数週間で動きが安定し、ドリブルの際の姿勢も改善されました。転ぶこともほとんどなくなり、自信を持ってプレーするようになったのです。

この経験から、小学生の足の形に合ったシューズを選ぶことの重要性を改めて感じました。足の形が合わないと、いくら良いシューズでもプレーの妨げになってしまうため、必ず子どもの足に合ったモデルを見極めて選ぶことが大切です。

シューズの選び方だけでなく、体幹トレーニングもプレーの安定性に大きく影響します。体幹を強化する方法はこちら

サッカーシューズのサイズ選びの重要ポイント

シューズのサイズ選びを誤ると、プレー中の動きがぎこちなくなったり、指が痛くなったりすることがあります。特に小学生の足は成長が早く、数ヶ月でサイズが変わることも珍しくありません。そのため、少し余裕を持たせたサイズ選びと、履き心地をしっかり確認することが重要です。

  • つま先に5mm~10mmの余裕を持たせる サイズがぴったりすぎると、試合中に指先が圧迫され、パフォーマンスが落ちる。少しの余裕を持たせることで、足の動きが自然になる。
  • 試し履きは午後にする 朝と午後では足のサイズが微妙に変化する。午後の方がむくみやすいため、実際の試合時に近いフィット感を確認できる。
  • 靴紐の締め方を調整する 締めすぎると足の甲を圧迫し、動きが制限される。適度なフィット感を意識しながら、軽く締めることで安定した動きが可能になる。
HIRO★BUコーチワンポイントアドバイス

以前、私の教え子である小学3年生のBさんは、毎回「ボールを蹴ると足が痛い」と悩んでいました。詳しく話を聞くと、つま先がぴったりすぎるシューズを履いていたことが原因でした。

実際に新しいシューズを選ぶ際、つま先に1cmほど余裕を持たせてあげたところ、「足が楽になった!」と喜び、シュートの威力も明らかにアップしました。このように、サイズ選び一つで子どものプレーや自信が大きく変わることを、日々の指導を通じて強く感じています。

HIRO★BUコーチ
HIRO★BUコーチ

試し履きの際は、かかとをトントンとしてシューズにしっかり合わせてから、つま先の余裕を確認すると、最適なサイズを選びやすいですよ。

試合前の準備には、適切なシューズ選びも含まれます。試合前にできる準備のポイントはこちら

子どもに最適なサッカーシューズを選ぶための声かけ

小学生はまだシューズのフィット感を正しく判断できないことが多く、「履けるから大丈夫」と思ってしまいがちです。しかし、試し履きの段階で違和感をチェックしないと、実際のプレー時に足の痛みや動きの不安定さにつながることがあります。

そのため、親やコーチが適切な声かけをすることで、子どもが「本当に合うシューズ」を選べるようになります。以下のポイントを試し履きの際に確認しましょう。

  • 親指と小指が押されている感じはないか?  指が圧迫されていると、プレー時に足の動きが制限される。つま先に適度な余裕があるか確認。
  • 試し履きは午後にする 朝と午後では足のサイズが微妙に変化する。午後の方がむくみやすいため、実際の試合時に近いフィット感を確認できる。
  • かかとが浮いたり、足が中で動いたりしていないか?  かかとが浮くと、プレー中に安定した動きができなくなる。試し履きのときに「歩いたり軽くジャンプ」して確認。
  • 「どこか痛いところはない?」と聞いてみる  子ども自身に違和感があるか質問し、「ちょっときつい」「指が押される感じがする」などの答えが出たら、サイズやデザインを再調整。
  • 靴紐を適切に結んだ状態で再確認する  ゆるい状態だとフィット感が分かりづらいため、しっかり結んでからもう一度歩いて試す。
お父さん
お父さん

つま先はどう?親指と小指が押される感じはない?

こども
こども

うーん、ちょっときついかも…

お父さん
お父さん

そっか。指が圧迫されてると試合で痛くなるから、もう少し余裕があるサイズを試そうか!

インソールで調整!成長に合わせたサッカーシューズの選び方

私自身も、小学生の子どもを持つ親として、毎シーズンのようにシューズのサイズアップに悩まされてきました。ある時は、少し大きめのシューズを購入し、クッション性のあるインソールを入れて調整

「これなら足が動かなくて安心!」と子どもが話してくれたことで、成長期ならではの悩みを一つ解決できたと感じました。実際、インソールを使うことで、足にしっかりフィットし、長く快適に履ける工夫ができるので、保護者の方にもおすすめしたい方法です。

  • インソールを追加することで、大きめのシューズでもフィット感を向上
  • クッション性のあるインソールを使うと、足への負担を軽減
  • 成長に合わせてインソールを抜くことで、長く使えるシューズに調整可能

また、靴紐の締め方を工夫することで、足のホールド感を高めることもできます。特に、かかと側をしっかり締めることで、足が動かず安定したプレーがしやすくなります。

HIRO★BUコーチワンポイントアドバイス

ある小学3年生の選手が「最近、試合の途中で足が痛くなる」と相談に来ました。確認すると、新しく購入したスパイクが少し大きめだったため、足の指が動きすぎて負担がかかっていました。

そこで、インソールを追加し、足全体のフィット感を高める調整を行ったところ、試合中の痛みがなくなり、プレーに集中できるようになりました。さらに、成長に合わせてインソールを徐々に薄いものに交換することで、長く使えるシューズへと調整することが可能になりました。

この経験から、シューズの調整を工夫することで「すぐにサイズアウトする問題」を解決できることを実感しました。適切なインソールや靴紐の締め方を活用しながら、シューズのフィット感を管理することで、快適なプレー環境を作ることができます。

長時間のプレーを快適にするためのインソール調整は重要!そしてスタミナ強化も重要です。その方法はこちらの記事で解説しています。

サッカーシューズの種類別おすすめ用途と選び方

サッカーシューズには大きく3種類あり、それぞれの特性を理解して選ぶことが重要です。プレースタイルやフィールドの環境によって最適なシューズは異なり、小学生の成長段階に合った選択をすることで、動きやすさやパフォーマンスの向上につながります。

私が担当したチームでは、土のグラウンドでトレーニングシューズを履いていたCくんが、試合で何度も滑ってしまい悔しそうにしていました。

そこで、固定式スパイクに変えたところ、グリップ力が増して思い切ったプレーができるようになり、本人も「今日は全然転ばなかった!」と自信を持つようになりました。 このように、実際のプレー環境や子どもの悩みに合わせてシューズを選ぶことが、成長と自信につながると実感しています。

  • トレーニングシューズ 初心者向けで、衝撃吸収性能が高く、人工芝や土、体育館など幅広い環境で使用可能。足の負担が少なく、基本的な動作を習得するのに適している。
  • 固定式スパイク 芝や土のグラウンド向けで、グリップ力を強化し、スプリントや切り返しの動作を安定させる。シューズの底にスタッド(突起)が埋め込まれており、しっかり地面を掴めるため滑りにくい。
  • 取り替え式スパイク 上級者向けで、プレースタイルに合わせてスタッドの種類を変えられるため、試合の環境に適応しやすい。雨天やぬかるんだグラウンドでも効果的だが、小学生には負担が大きいため避けたほうが良い。
HIRO★BUコーチワンポイントアドバイス

ある小学4年生の選手が「試合のときに滑ってしまって思うように動けない」と相談に来ました。確認してみると、人工芝用のトレーニングシューズを土のグラウンドで履いており、グリップ力が不足していました。そのため、加速した際に踏み込みがうまくいかず、バランスを崩していたのです。

そこで、固定式スパイクに変更し、しっかり地面を掴める設計のものを選んだところ、試合での動きがスムーズになり、スプリント時の安定性が向上しました。シューズを変えただけで、プレーの精度と自信が大幅にアップしたのです。

この経験から、シューズの選び方は「どこでプレーするのか」によって大きく変わることを改めて実感しました。シューズの種類を適切に選ぶことで、子どもたちが安心して思い切りプレーできる環境を作ることができます。

HIRO★BUコーチ
HIRO★BUコーチ

土のグラウンドでトレーニングシューズを履くと滑りやすくなりますが、練習時にはあえてトレーニングシューズを使うことで、足のグリップ力を意識するトレーニングにもなります。こうした負荷のある練習を積み重ねることで、試合での安定した動きにつながるため、試合用シューズと使い分けるのもおすすめです。

成長段階別のおすすめシューズ

低学年(6~8歳)はトレーニングシューズで基本を習得

この時期の子どもは、サッカーの基本動作を習得する段階にあり、足の使い方を自然に覚えることが重要です。特に6~8歳では、足の骨や筋肉が未発達なため、負担の少ないシューズ選びが求められます。柔軟性とクッション性を備えたトレーニングシューズを履くことで、無理なくプレーできる環境を整えましょう。

  • 足への負担を減らすため、ソールがフラットなモデルが理想
  • 衝撃を吸収する構造で、足の成長をサポート
  • 人工芝・土・体育館どこでも使える万能タイプ
HIRO★BUコーチワンポイントアドバイス

私の息子がサッカーを始めたのは小学1年生の時。最初は兄のお下がりのスパイクを履いていましたが、どうしても足に合わず、練習後は「足が痛い」と言っていました。

思い切って柔らかいトレーニングシューズに変えたところ、次第に「今日はいっぱい走れた!」と笑顔で話すように。基本動作を自然に身につけるには、まず足に優しいシューズ選びが大切だと親としても改めて感じました。

中学年(9~10歳)は軽量スパイクでスピード強化

この時期になると、子どもたちのプレースタイルがはっきりしてきます。ドリブルで突破するタイプ、正確なパスを得意とするタイプ、ディフェンスで体を張るタイプなど、それぞれの特徴が現れ始めるのが9~10歳の頃です。この段階で、プレーのスピードを強化し、俊敏な動きをサポートする軽量スパイクへの移行が適しています。

  • スプリント力を向上させる軽量モデルを選択
  • 足への負担を軽減するクッション性を重視
  • 固定式スタッドのものを選び、安定したプレーをサポート
HIRO★BUコーチワンポイントアドバイス

ある小学4年生の選手は、それまでトレーニングシューズを履いてプレーしていました。技術はあるものの、スプリント時に地面をうまく蹴れず、トップスピードに乗るまでに時間がかかっていました。

そこで、軽量スパイクに変更したところ、スタートの瞬間のスピードが明らかに向上。特に、ドリブル時の一歩目が速くなり、相手ディフェンダーを振り切れる回数が増えたのです。スパイクに変えたことで、プレースタイルに合った動きをしやすくなり、自信を持ってプレーするようになりました。

この経験から、中学年でのスパイク移行は単に「靴を変える」だけではなく、「プレースタイルを確立する」重要なステップであることを実感しました。シューズを変えることで、プレーの質が大きく向上し、試合での活躍の幅が広がるのです。

HIRO★BUコーチ
HIRO★BUコーチ

スパイクへの切り替え時は、特に慎重に行う必要があります。まだまだ成長途中の小学生の足は、スパイクによる負担を受けやすく、かかとの痛みや疲労が出ることがあります。そのため、練習ではトレーニングシューズを履き、試合ではスパイクを使用するなど、使い分けることが重要です。こうした切り替えを意識することで、足への負担を減らしながら、スパイクの性能を活かしたプレーができるようになります。

高学年(11~12歳)はポジション別のシューズ選びで戦術強化

この年代になると、個々のプレースタイルが明確になり、それに合ったシューズを選ぶことでプレーの精度が飛躍的に向上します。フォワード、ミッドフィルダー、ディフェンダーでは求められる動きが異なるため、適したモデルを履くことが試合でのパフォーマンスを最大化する鍵となります。

  • FW(フォワード)向け 軽量でスプリント性能が高いシューズを選ぶことで、スピードに乗ったプレーがしやすくなる。瞬発力を生かした突破型の選手におすすめ。
  • MF(ミッドフィルダー)向け ボールコントロールに優れたモデルが最適。パスの精度やドリブルの細かい動きに適した設計のシューズが、プレーの質を向上させる。
  • DF(ディフェンダー)向け 安定感があり、守備時の踏み込みをサポートするタイプが望ましい。強い当たりに耐えられる耐久性のあるシューズを選ぶことで、守備の安定感が増す。
HIRO★BUコーチワンポイントアドバイス

ある小学6年生のディフェンダーが「相手を止めたいのに踏み込みが甘くなる」と相談に来ました。試合を観察すると、彼はボールを奪う際に踏ん張る動作が不安定になり、タックル時に体が流れてしまうことが多かったのです。

理由を探ると、履いていたシューズが軽量タイプのスプリント向けモデルで、足元の安定感を十分にサポートできていなかったことが判明しました。

そこで、耐久性のあるソールとグリップ力の高いディフェンダー向けシューズに変更すると、踏み込み時の安定性が向上し、守備の成功率が大幅にアップ。試合中も「しっかり止められるようになった!」と自信を持ってプレーできるようになりました。

この経験から、守備の強さは「技術」だけでなく、「足元の支え」によって大きく変わることを再認識しました。特に小学生は体がまだ成長途中なので、ディフェンス型の選手には足元をしっかり支えるシューズ選びが不可欠です。試合でのプレーを安定させるためにも、適切なシューズを選びましょう!

各ポジションごとの戦術的役割については、こちらの記事で詳しく解説しています。

まとめ

ここまで、小学生の成長に合わせた最適なシューズの選び方について詳しく解説してきました。シューズ選びは単なる「道具選び」ではなく、子どものプレーの質や安全性に大きく影響を与えます。適切なシューズを履くことで、動きやすさが改善され、サッカーの楽しさを存分に味わうことができます。

  • 低学年はトレーニングシューズで足の負担を軽減しながら基本を習得
  • 中学年は軽量スパイクを導入し、スピード強化を目指す
  • 高学年はポジション別のシューズ選びで、プレーの質を向上

小学生のシューズ選びは、技術向上だけでなく、安全にサッカーを楽しむためにも重要です。シューズの選択ひとつでプレーの質は劇的に変わるため、子どもの成長段階やポジションに合わせた最適なモデルを見極めましょう。

この記事を参考にしながら、お子さんに合った最高のシューズを選び、サッカーをもっと楽しく、もっと伸びるスポーツにしていきましょう!

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