毎年、なすの苗はカインズホームで安いものを買うのが我が家の定番でした。特にこだわりもなく、「なすの苗ならどれでも同じだろう」と思っていたんです。
この記事でわかること
- 接ぎ木苗と通常の苗の違い
- なすの土づくりに牛糞・鶏糞を使うメリット
- 水切れ(水やり不足)がなすの実つきに与える影響
- 今年の豊作につながった「苗×土づくり」の組み合わせ
きっかけは近所の畑
週末、息子と友達を連れて川に遊びに行くのですが、その途中に小さな畑があります。そこでは毎年びっくりするくらいなすの実がなっていて、いつも「うちとは全然違うな」と眺めていました。
同じ野菜なのに、なぜこんなに差が出るんだろう——そんな疑問をずっと持っていました。
毎年通る道沿いの畑のなすは、いつ見ても実がたわわ。うちのなすと同じ品種のはずなのに、収穫量の差に毎回驚かされていました。
今年変えたこと①:気づいたら接ぎ木苗を買っていた
今年、いつも通りカインズホームで苗を選んでいたのですが、あとから振り返ると今年買った苗は「接ぎ木苗」でした。特に意識して選んだわけではなかったのですが、去年は1株から10本取れれば良いほうだったなすが、今年は1株で20本ほど収穫できました。単純計算で倍です。そして、9月になった今でもまだまだ収穫ができそうです。
接ぎ木苗と通常の苗の違い 通常の苗は、種から育てた苗をそのまま植えるもの。一方の接ぎ木苗は、病気に強い別の植物(台木)の根に、なすの芽(穂木)を接ぎ合わせて作られた苗です。
| 通常の苗 | 接ぎ木苗 | |
|---|---|---|
| 根の由来 | なす自身の根 | 病気に強い台木の根 |
| 病気への強さ | 普通 | 強い |
| 生育の安定感 | 天候や土に左右されやすい | 安定しやすい |
| 価格 | 安い | やや高め |
台木の根が丈夫な分、肥料や水の吸収力が上がり、株全体が育ちやすくなると言われています。値段は通常の苗より少し高めですが、その分「失敗しにくさ」を買っているようなイメージです。
接ぎ木苗が全てを解決するわけではない
実は今年、きゅうりでも似たような経験をしました。知り合いからもらった日高のJAの苗と、カインズホームの苗を同時期に植えたのですが、途中で雹の被害に遭い、カインズホームの苗は枯れてしまいました。一方JAの苗はそんな中でも生き残り、1株から100本近く収穫できました。
この経験から、なすの豊作も「接ぎ木苗にしたから」だけでなく、苗そのものの調子が良かったことも大きかったのではと考えています。
今年変えたこと②:牛糞・鶏糞での土づくり
苗だけでなく、土づくりも変えました。以前は肥料をあげるだけで、それ以上は特に手をかけていなかったのですが、今年は牛糞・鶏糞・苦土石灰を土に入れてから植え付けをしました。
なすは3本仕立てで枝数が多くなる分、肥料をたくさん必要とする野菜だと言われています。牛糞・鶏糞で栄養をしっかり蓄えた土にしたことで、根から吸い上げる養分の量自体が増えたのではないかと感じています。
水やりも欠かさず:朝夕2回
なすは水切れ(土が乾いて水が不足すること)を起こすと実つきが悪くなると言われているので、土づくりとは別に、水やりも今年は朝と夕方の2回を「絶対に欠かさない」というレベルで徹底しました。ここまで意識して水やりをした年は今までなかったと思います。
過去に実があまりならなかった年を振り返ると、水やりが不十分で水切れ気味だった可能性があります。今年は牛糞・鶏糞で保水力のある土にできていたことも、水切れを起こしにくくした一因かもしれません。
今年の成功パターン:苗×土づくり
今年の豊作を振り返ると、天候のような自分でコントロールできない要因を除けば、変えたのは「苗」と「土」の2つでした。
- 苗:病気に強く、肥料・水の吸収力が高い接ぎ木苗を選んだ
- 土:牛糞・鶏糞・苦土石灰を入れて、栄養をしっかり蓄えられる土台を作った
これに、例年通り欠かさなかった朝夕2回の水やりが組み合わさることで、根がしっかりした苗が、栄養も水も十分にある土から養分を吸い上げられる状態を作れていた、というのが今年の成功パターンだと考えています。
まとめ
- なすの苗は「どこで買っても同じ」ではなく、接ぎ木苗にすることで生育の安定感が変わる
- 3本仕立てのなすは肥料・水を多く必要とする野菜。牛糞・鶏糞での土づくりが収穫量アップにつながった
- 今年の成功パターンは「接ぎ木苗×土づくり」の組み合わせ。この2つは天候に関係なく毎年再現できるポイント
来年は連作に注意しつつ、土づくりは牛糞・鶏糞を継続。苗はカインズホームも悪くなかったが、きゅうりでの経験をふまえて農協(JA)での購入も試したい。水やりは今年同様に朝夕2回たっぷり行い、「苗の入手先」だけを変数にして今年との差を比較していきたい
きゅうりの苗選びの記事でも触れましたが、「苗ならどこで買っても同じ」ではなく、苗そのものや土台となる土づくりの違いが収穫量を左右することを、なすでも改めて実感した出来事でした。


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