サッカーが上達するかしないかは、実は親次第!大事な『親の心構え』とは?

指導育成

子どもがサッカーを始めたばかりの親御さんにとって、どのようにサポートすればいいのか悩むことも多いはずです。モチベーションを高め、自信を引き出すための方法を知っていますか?この記事では、親が持つべき心構えと、子どもが楽しみながら成長するための秘訣を分かりやすく解説します!

保護者
保護者

こどもが少年団でサッカーをはじめました。一生懸命やってほしいけど親として何からやれば良いの?

この記事からわかること
  • サッカーをはじめたお子さんをもつ親の心構え
  • サッカーを好きになる環境を作ってあげる
  • 親ができることまとめ

少年サッカーの基本心構え

親は、子どもの自主性を尊重し、焦らず見守ることが重要です。「すぐに結果を求めない」「子どものペースに寄り添う」という姿勢が成長につながります。試合や練習後に「今日楽しかったこと」を聞くなど、ポジティブな関わり方を意識しましょう。

過度な干渉を避ける

親としては、子どもの成長を焦らず見守る姿勢が大切です。練習や試合後には「どんな瞬間が一番わくわくした?」と聞いてみましょう。このような質問は、子どもが自分の気持ちを表現しやすくなり、次のチャレンジへの意欲を育むきっかけとなります。

ポイント:

  • すぐに上手にならなくても大丈夫!焦らず待つ。
  • こどものペースを尊重する。
HIRO★BUコーチ
HIRO★BUコーチ

子どもが自分のペースで成長していけるよう、広い心で見守ることが大切です。私もコーチとして、つい口を出したくなる場面もありますが、一歩引いて見守ることで、子どもたちが自ら考え、自信を持って挑戦する姿を何度も目にしました。

B君のお母さんと“見守る勇気”

B君は練習では熱心に取り組んでいましたが、試合では失敗を恐れてパスばかり選択するプレーが目立っていました。お母さんが「もっとドリブルで攻めてみたら?」とアドバイスをすることで、逆にB君の自信を失わせてしまう結果となりました。

そこで、私はお母さんに次のようなアプローチを提案しました。

  • 試合や練習後に、結果についての評価ではなく、「今日の練習で楽しかったことは何?」と質問する。
  • ポジティブなコメントを心がける。「楽しかったね」「頑張っていたね」といった声かけが有効。
  • ドリブルでゴールに向かうなど、具体的に良かった点を褒めることで子どもの自信を回復させる。

お母さんがこのアプローチを取り入れることで、B君は試合中にも少しずつチャレンジを増やし、徐々に自信を取り戻していきました。この変化を見守ることが、親として重要な役割だといえます。

HIRO★BUコーチワンポイントアドバイス

環境を整え、考える力を育む
親が直接的なアドバイスを控えることで、子どもが自分で考え、試行錯誤する力を身につけます。さらに、練習や試合のあとには、「どんな場面が楽しかった?」といった具体的な質問で会話を始めると、子ども自身が前向きに振り返る時間を持てます。

このアプローチにより、楽しさがモチベーションへとつながります。

褒めて自信を育てる

どんなスポーツでも最初から完璧にできる子はいません。小さな成功体験を見逃さず、具体的に褒めることで子どもの自信と意欲が向上します。

例えば、「今日は積極的にボールに触ろうとしていたね」や「最後の一瞬まで頑張って走り切った姿が素晴らしかったよ」といった声掛けが、子どもの小さな努力を認めるきっかけになります。こうした細かいフィードバックが、さらなる挑戦への原動力になります。

HIRO★BUコーチ
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些細なことでもたくさん褒めてあげましょう!例えば、『今日は良いタイミングでボールに触れたね!』と声をかけたとき、子どもが嬉しそうに笑い、『次はもっと頑張る!』と意気込んでくれたことがあります。

A君の「初めての成功」

A君は初めての試合で自信を失い、「僕にはできない」と泣き出してしまいました。次の練習では、彼の良かったプレーに注目し、こんなふうに声をかけてみました。

  • 「A君、あの時ボールをカットしたプレー、本当に素晴らしかったよ。」
  • 「次はそれをチームの攻撃につなげる練習をしてみよう!」

また、お母さんも「最後まで走って頑張っていたね」と言葉をかけるようにサポートしました。その結果、A君は次の試合で積極的にボールを追いかけ、チームメイトから「ナイスプレー!」と称賛される場面が増えました。

こうした小さな成功体験が、子どもの自信と意欲を引き出す大きな要素となります。

HIRO★BUコーチワンポイントアドバイス

小さな成功に光を当てる
具体的な行動を指摘し、褒めることで子どもは「自分の努力が認められている」と感じ、自信とやる気が向上します。さらに親がそれに共感し、共に喜ぶことで成功体験がさらに深い記憶として刻まれます。

小さな成功を見逃さない

親としては、高い期待値ではなく、小さな成長や努力に目を向けることが重要です。例えば『今日はボールを追いかける動きが良かったね!』や『ゴールを意識したプレーが増えてきたね!』といった、進歩を捉えた具体的な褒め言葉を使うことで、子どもは新しいチャレンジに前向きになります。

ポイント:

  • こどもの良いところ探しのプロになろう!
  • 親の期待する「ハードル」を低く設定する。
HIRO★BUコーチ
HIRO★BUコーチ

私自身、小学生の頃、どんな些細なことでも積極的に褒めてもらった経験があります。そのおかげで自信を持って新しいことに挑戦する楽しさを学びました。この経験は、いまのコーチングにも大きく生かされています。

子どもが小さな成功を積み重ねることで意欲が育ち、その積み重ねが結果的に大きな成長につながることを知っているので、私も積極的に子どもたちを褒め、励ますことを心がけています。

サッカーを好きになる環境

親がサッカーについて学び、その知識を共有したいと思う気持ちは素晴らしいですが、子ども自身が楽しみながら学べる環境づくりが最優先です。特に、小さい頃は親から教わるよりも、一緒に遊びながら自然とスキルを身につける方が効果的です。

楽しさが鍵のスポーツ共有

私が一番、上手くいったと思うのは『一緒に楽しむ』
(ちなみに私もコーチになる前は、サッカー少年を持つ一保護者の時がありました。)

例えば、『一緒にボール蹴りに行こう!』や『練習で教わったことをお父さん・お母さんにも教えて!』といった声かけで、一緒に楽しむ時間を作りましょう。このような活動は、親子間のコミュニケーションだけでなく、子どものモチベーションアップにもつながります。

Cちゃんとお父さんの“笑いの時間”

Cちゃんはボールを蹴るのが好きでしたが、技術的な練習には興味を持てず、次第に練習を嫌がるようになりました。お父さんが「学校帰りに公園で遊ぼう」と誘い、一緒にボールを蹴る時間を作りました。

お父さんは、「お父さん全然ボールがうまく蹴れない!」とわざとミスを繰り返しながらCちゃんを笑わせました。この工夫により、Cちゃんは「私がお手本見せる!」と夢中になり、次第に「今日はもうちょっと練習する!」と自ら提案するように変化。

こうした時間が、Cちゃんのモチベーションアップのきっかけとなりました。

HIRO★BUコーチワンポイントアドバイス

「遊び」が興味を刺激する
親が完璧なプレーをするのではなく、不器用な一面を見せることで、子どもが主体的に楽しむ時間を作れます。これにより「サッカー=楽しい」と自然に結びつき、長く続けるモチベーションが生まれます。

へたくそプレーで自信強化

サッカー初心者の子どもが楽しくプレーを続けられるようにするには、親としてのアプローチが重要です。一緒にサッカーをする際、子どもを圧倒するのではなく、「ぎりぎりで勝てるへたくそ」を演じることがポイントとなります。

この方法は、子どもに「少し頑張れば勝てる!」という達成感を与え、自信を育てる効果があります。

具体的な工夫としては、以下を意識すると良いでしょう。

  • 子どもが適度に挑戦できるような勝負の設定をする。5回に1回程度勝たせることで、努力の達成感を得られます。
  • あえてミスをすることで、子どもに「自分も勝てるんだ!」と思わせる状況を作る。
  • 「最近運動してないから難しいな」といった軽い冗談を交え、リラックスした雰囲気で楽しむ。

親があえて不器用なプレーを披露することで、子どもにとって「少し頑張れば勝てる!」という達成感を生むことができます。このアプローチは、子どもの挑戦心を刺激しつつ、家族全員が楽しい時間を共有する助けになります。

HIRO★BUコーチ
HIRO★BUコーチ

サッカー経験者の方は、技術をまったく出さず、あえて不器用なプレーで子どもに合わせてください。そのほうが「自分でも勝てる!」という気持ちを引き出し、楽しさと挑戦心を育てることにつながります。

ボール遊びが第一歩

サッカーの練習法では「ドリブル」が基本とされますが、ここでは技術よりも楽しむことを優先しましょう。子どもがサッカーを「好きになる」ことが最初の目的です。多くの子どもは「ボールを蹴りたい!」という気持ちを持っています。

初めはボールが意図せずいろんな方向に転がることがあるでしょう。それも楽しい経験です!親子でそのユニークな瞬間を笑いながら共有することで、自然とサッカーの魅力を感じる時間を育むことができます。

ポイント:

  • 子どものペースを尊重する:「やりたいこと」を優先することで、興味と楽しさを引き出します。
  • 最初の失敗も受け入れる:トーキックでも問題ありません。上達よりも遊び心を大切にしましょう。
  • 親子で楽しむ空間を作る:練習ではなく「遊び」としてのボール遊びが、サッカーへのポジティブなイメージを育てます。

こうした遊びから始めることで、子どもは自然とサッカーに親しみを持ち、楽しさを通じてモチベーションを高めることができます。

HIRO★BUコーチ
HIRO★BUコーチ

一緒に楽しむことを何より大切にしてください。サッカーを「技術練習」ではなく、親子で楽しむ「遊びの時間」と捉えることが重要です。一緒に過ごす中で、お互いに笑顔になれるひとときを積み重ねていくと、自然と子ども自身がサッカーを好きになります。

楽しみながらスキルアップ

取りっこで守備力アップ

『取りっこ』は、遊び感覚で楽しみながら守備スキルやドリブル技術を身につけられる練習方法です。一対一の競り合いを通じて、試合で役立つ実践的な動きを自然に習得できます。

ポイント:

  • ボールを奪う力を鍛える
  • ドリブルで相手をかわす力を磨く
  • 楽しさを感じながらスキルアップできる

この練習は、ゲーム感覚で競い合うことで、集中力とモチベーションを高める効果もあります。家庭や公園など、どんな場所でも親子で気軽に取り入れることが可能です。

絆を深める親子の遊び

サッカーを通じて、親子の時間を楽しむことが大切です。このとき、コーチとしての目線はひとまず置いておき、子どもが心から笑顔になれる時間を意識して作りましょう。一緒にプレーする中で、子どもが夢中になる瞬間や、新しい一面を発見することも多いはずです。

ポイント:

  • 遊びを楽しむ姿勢を大切に:技術よりも楽しい時間を優先し、親子でサッカーを楽しむことが絆を深めます。
  • 子どもの新しい一面に気づく:遊びの中で見える成長や意外な行動を積極的に喜びましょう。
  • 思い出を共有する:笑顔や発見が増えることで、親子の信頼とつながりが強まります。

サッカーは、親子で一緒に取り組むことで素晴らしい思い出を作るツールです。ぜひ、気軽な遊びから始めてみてください。

Cちゃんとお父さんの“笑いの時間”

D君は練習中に守備への自信を失い、「相手からボールを奪うのは無理」と諦めるようになっていました。そこでお母さんは「お母さんからボールを取ってごらん!」と家で取りっこ遊びを提案しました。

取り組みのステップ:

  • 遊びを通じた練習: 家で「取りっこ」をしながら、守備スキルを自然と練習できる環境を提供。
  • 段階的なプレッシャー: 初めは簡単に奪われていたボールも、少しずつお母さんがプレッシャーを増やすことで、D君がタイミングと間合いを習得。
  • 自信と成果の実感: ある日、D君は「僕、今日は相手からボール奪った!」と嬉しそうに報告し、守備への積極性を取り戻しました。

こうした遊びの工夫が、子どもの成長に繋がり、楽しみながらスキルを磨くきっかけになります。

HIRO★BUコーチワンポイントアドバイス

実践的な動きは“遊び”で身につく
遊び感覚で「取りっこ」を繰り返すことで、試合で使える守備のスキルが自然に身につきます。また、家庭内でのコミュニケーションが深まり、子どもが「挑戦することの楽しさ」を感じられるようになります。

親ができるサポート

  • 焦らず見守る 子どものペースを尊重し、無理に結果を求めないことが大切です。例えば、試合や練習後に「今日は楽しかったことは何?」と尋ねることで、子どもが前向きな気持ちで成長を続けられる環境を整えましょう。
  • できたことを褒める 小さな成功や努力を見逃さず、具体的に褒めてあげましょう。「今日はたくさんボールを触れたね」や「最後まで走り切ったね」といった言葉は、子どもの自信を引き出し、さらなる挑戦への意欲を高めます。
  • 一緒に楽しむ サッカーが「練習」ではなく「楽しい遊び」になるように、親子で気軽に取り組む時間を作りましょう。たとえば、一緒にボールを蹴ったり、ドリブルで遊んだりすることで、子どもの中に「サッカーって楽しい!」という気持ちを育てることができます。
HIRO★BUコーチ
HIRO★BUコーチ

多くの子どもはアドバイスよりも、自分の努力や成果を認めてもらいたいと感じています。親としては、その気持ちに寄り添いながら温かく応援する姿勢が大切です。

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