「どうせやるなら、見ている人を驚かせたい!」
僕がサッカーを始めたきっかけの一つは、テレビで見たプロ選手の華麗なトリックプレーに憧れたからでした。中学・高校、そして社会人リーグでプレーしてきた中で、実際に“魅せ技”を決めて観客や仲間が沸いた瞬間は、今でも忘れられません。
この記事では、僕自身が試合や練習で体験した10個のトリッキーなテクニックと、それぞれの技にまつわるリアルなエピソードを交えて紹介します。「自分にもできるかな?」と不安な人も、きっと挑戦したくなるはずです!
魅せるサッカー技術の重要性
チームを活気づける華麗なプレー
試合中に繰り広げられる魅せるプレーは、選手の個性を輝かせるだけでなく、チーム全体を鼓舞する原動力になります。例えば、試合の後半、1点を追いかける緊迫した状況で、高校2年生の翔太選手がエラシコを見事に成功させました。
私から試合前に『観客とチームの士気を高めるプレーに挑戦してみよう』とアドバイスを受けた彼は、ディフェンダーを翻弄した瞬間、観客席から大きな歓声が上がるのを感じました。その後、冷静にゴール前にアシストを決め、試合後には『チームの雰囲気が一瞬で変わった』と振り返りました。
観客の熱狂が選手の力になる瞬間
試合でクライフターンを成功させた中学3年生の彩花選手は、初めて挑戦した時には何度も失敗し、「足裏でのコントロールがうまくいかず、毎回ボールを失ってしまうことが悔しかった」と振り返ります。
しかし、毎日基礎練習とイメージトレーニングを繰り返すことで、徐々にスムーズな動きが身につき、ついに試合中に完璧に決められるように。その瞬間、観客の歓声に包まれたスタジアムで自信をつかみ、「練習の積み重ねが大きな成長に繋がる」と実感した彼女は、さらなる高みを目指す意欲を得たのです。

トリッキーなテクニック10選
足裏ロール: 初心者からプロまで使える基本技

僕が初めて公式戦で使えたテクニックがこの足裏ロールです。中学の市大会、相手DFがガンガン寄せてきて焦ったのですが、咄嗟に足裏でボールを横に転がしたら、相手が一瞬止まってくれたんです。その隙にサイドを駆け上がり、味方にクロスを上げてアシスト!
この時、「地味だけど、足裏ロールは本当に試合で役立つ」と実感しました。コツは、相手の重心をよく見て、タイミングをずらすこと。最初は練習で何度も転がしすぎてボールを失いましたが、慣れると自分の“間”が作れるようになります。
- ボールを片足の足裏で軽く踏む。
- 前方または横方向にゆっくり転がすことで、相手のタイミングを崩す。
- 転がした方向に体を動かしながら突破を図る。

接触を避けつつ相手を誘導する場面、例えばセンターバックの強いプレッシャーを受けた際に足裏ロールでタイミングを崩し、サイドへ突破することで次の攻撃のスペースを確保できます。
ラボーナシュート: 読ませないシュートの極意

高校最後の大会、どうしても点が欲しい場面で、利き足ではない左足側にボールが来てしまい、思い切ってラボーナでシュートを打ちました。
結果は惜しくもポスト直撃。でも、ベンチや観客席から「おぉ!」と声が上がり、試合後に先生から「チャレンジ精神が素晴らしい!」と褒められたのが嬉しかったです。ラボーナは失敗も多いですが、普段から遊び感覚で練習しておくと、いざという時に武器になります。
- 利き足を後方にクロスさせるようにボールを蹴る準備をする。
- 蹴る足をスイングしてボールを横方向またはゴール方向に飛ばす。
- 身体のバランスを崩さないように軸足にしっかりと体重を乗せる。

ラボーナシュートは特に相手ディフェンダーが自分の正面をふさいでいる状況で効果的です。例えば、素早くパスをつなげたい場面や、体の向きからはシュートが難しそうに見えるシーンで使用すると、相手の意表を突けます。コーナー付近や狭いスペースでも重宝するテクニックです。
レインボーフリック: 観客を魅了する華麗な技

正直、最初は「カッコつけ技」だと思っていました。でも、高校の練習試合で相手DFがしつこくマークしてきた時、思い切ってレインボーフリックを使ってみたら、相手も観客も一瞬固まって、そのままフリーでゴール前へ!
後で動画を見返したら、チームメイトがめちゃくちゃ盛り上がっていて、自分も思わずニヤけてしまいました。ポイントは、相手が足を出してくるタイミングで一気に仕掛けること。成功した時の爽快感はクセになります。
- 両足でボールを挟み、足の外側から内側に持ち上げる準備をする。
- ボールを前方へ頭上を越すようにスナップ動作で持ち上げる。
- 自分でボールを追いかける動きで次のアクションへ移る。

ディフェンダーが間合いを詰めてきた際、両足で挟んだボールを頭上へ持ち上げるタイミングが成功の鍵となります。また、ボールを落とす方向を予測しつつ次の動きに備えることで、狭いスペースでも有効なアクションが可能です。
ドリブル技術を更に磨きたい方には、こちらの記事も役立つでしょう。
ドラッグバック: 間合いを取る神業テクニック
社会人リーグで、相手DFが体ごとぶつかってくるタイプの時に、このドラッグバックが本当に役立ちました。足裏でボールを引いて一歩下がるだけで、相手の勢いをかわして自分のスペースが生まれるんです。
最初は引きすぎて自分の足に当ててしまったり、バランスを崩したりしましたが、練習で“引く強さ”を調整することで安定しました。「相手の力を利用して逆を取る」感覚が身につくと、試合での余裕が増えます。
- ボールを足裏で軽く踏み、引く動作で相手から距離を取る。
- 足と一緒に身体を後方へスライドさせるように動かす。
- 引いたボールを再び前方に出しながら方向転換をする。

ドラッグバックは、ディフェンダーが積極的にボールを奪おうとして距離を詰めてきた場面で最も効果的です。この動きにより、瞬時に間合いを取ってプレッシャーを回避できます。
また、引いた後のボールの置き方が重要で、次のプレーへとスムーズにつなぐため、足元のコントロールを意識して練習してください。狭いスペースやゴール近くでも使える、状況を打開する力強い技術です。
エラシコ: 一瞬で相手を翻弄する動き
僕がエラシコを本気で練習し始めたのは、高校の先輩がこの技で相手を抜いていたのを見て「自分もやりたい!」と思ったからです。最初はタイミングが合わず、何度もボールを奪われました。でも、家の廊下で毎日10分ずつ練習したら、少しずつ動きがスムーズになり、ついに公式戦で成功!
相手DFが完全に逆を突かれて抜けた瞬間、ベンチから「ナイス!」と声が飛び、自分の自信につながりました。
- ボールをアウトサイドを使って外側へ押し出すような動作をする。
- すぐにインサイドを使い内側へ引き戻し、ディフェンダーのタイミングを外す。
- 1度の足を踏み出す動作で2つの動作(アウト→イン)を連続して行う。

外側へのフェイントを強調して、ディフェンダーを引き付けることで、内側への引き戻しがより鋭く感じられます。練習では鏡を使って身体の動きのバランスをチェックしたり、スムーズな切り返しを身につけると、試合でも効果的に活用できます。
ヒールフリック: かかとで決める華麗な連携技
社会人になってから、狭いスペースでのパス回しが増え、ヒールフリックが活躍する場面が増えました。特にゴール前で味方からのパスをかかとで流してアシストできた時は、自分でも驚きました。
ヒールフリックは、普段のパス練習の中で意識して取り入れると、自然と試合でも使えるようになります。失敗しても「次こそ決める!」という気持ちでチャレンジし続けることが大切です。
- 味方からのパスをしっかり視認し、足元の準備をする。
- かかとを使ってボールに軽く触れ、目標の方向に微調整する。
- 転がるボールに合わせて素早くポジショニングし、次のプレーにつなげる。

ヒールフリックは、狭いスペースでのスムーズな連携プレーに欠かせない技術です。コツは、力加減と接触する瞬間の正確さを意識しながら、状況に応じてプレーすること。練習で感覚をつかんでいきましょう!
クライフターン: 伝説技で差をつけろ!
中学時代、先輩から「クライフターンを覚えると一気にプレーの幅が広がるぞ」と言われ、ひたすら自主練しました。最初は回転が遅くてボールを取られてばかり。でも、動画を撮って動きを見直し、回転のスピードとボールの引き方を工夫したら、ある日突然うまくいくように!
試合でこの技を決めた時は、相手も味方も一瞬「何が起きた?」という顔をしていて、心の中でガッツポーズしました。
- ボールを足裏で止め、背後に引く準備をする。
- 背後に引きながら身体を180度回転させる。
- ボールを引いた勢いを利用して進行方向を一瞬で変える。

パスの選択肢を探しつつ相手をかわしたい場面でこの技を活用することで、プレーの幅が広がります。特に重要なのは、ボールを引く際の足裏の微妙なタッチと身体の回転速度を調整することです。キックフェイントをいれてから行うとより効果的です。
プッシュ・プルターン: 攻防の要、方向転換技術
僕がこの技を覚えたのは、コーチから「狭いスペースでの方向転換がうまくなるぞ」とアドバイスされたからです。最初は動きがぎこちなくて、ボールを引きすぎてしまうことも。
でも、練習で「押す→引く→方向転換」をリズムよく繰り返すことで、スムーズにできるようになりました。試合で相手DFを一瞬で置き去りにできた時、「練習してよかった!」と心から思いました。
- ボールを軽く前方に押し出す。
- 相手がそのボールに食いついてきたら、すぐに足裏でボールを引き戻す。
- 引き戻したタイミングで方向を切り替える。

この技術は、特に縦方向の動きが抑えられた場面や狭いスペースでのプレー中に役立ちます。練習では、ボールを引き戻した後の動作を素早くスムーズにすることを心がけましょう。引き戻してからはワンステップで行うイメージです。
360ターン: 相手を撹乱する高速回転
小学生の頃、テレビでジダンの360ターン(マルセイユルーレット)を見て憧れ、家のリビングで何度も練習しました。最初は目が回って転びそうになりましたが(笑)、コツをつかむとバランスよく回れるように。
中学の練習試合で相手DFを一気にかわした時、観客席から「おぉ!」と歓声が上がり、最高に気持ちよかったです。この技は、回転中の視線とボールの位置を意識するのがポイントです。
- ボールを足元でコントロールした状態で体の回転を開始する。
- 軸足でバランスを取りながら、もう片方の足でボールを転がす。
- 回転後、自然な体勢で次のプレーに移行する。

相手が勢い余って近づきすぎる場面では、この技を使って方向を変えることで一瞬で抜き去ることができます。抜きたい方向とは逆方向にボールをコントロールしてから回転することによって、それがフェイントになり抜きやすくなります。
ダブルタッチ: 瞬間の閃きで相手を突破
僕の“お助け技”がダブルタッチです。相手DFと1対1になった時、シンプルだけど一番抜きやすい技だと感じます。高校の県大会、残り1分でこの技を使って相手を抜き、味方にラストパスを通せた時は、チーム全員が大喜び!
ダブルタッチは、2回目のタッチでしっかりと相手の逆を突くのがコツ。何度も練習して、自分の“間”を見つけてください。
- ボールを片足でタッチして相手を引きつける。
- すかさずもう片方の足で方向を変えるようにタッチする。
- スピーディーに体も動かしつつ相手を抜き去る。
サッカーのトリック技術で輝きを放つためには、基礎体力も大切です。こちらの記事もチェックして、自信を持ってトリックプレーに挑みましょう。
体験談
エラシコを覚えたての頃、練習試合で何度もチャレンジしましたが、ほとんど失敗してボールを奪われてばかり。「やっぱり自分には無理かも…」と落ち込んだことも。でも、家で鏡の前で動きをチェックしたり、友達と一緒にコツを教え合ったりしているうちに、少しずつ成功率が上がってきました。
そして公式戦で初めてエラシコが決まった時、観客席から大きな拍手が起き、チームメイトも「すごい!」と褒めてくれました。この経験が「失敗してもやり続ければ必ず成長できる」と思えるきっかけになりました。
まとめ
サッカーの“魅せ技”は、単なるテクニック以上の価値があります。僕自身、何度も失敗しながら練習を重ね、試合で決まった時の達成感や仲間と分かち合う喜びをたくさん味わってきました。
「自分には無理かも」と思っている人も、まずは一つの技からチャレンジしてみてください。失敗も含めて、すべてが自分の成長につながります。あなたもぜひ、観客や仲間を驚かせる“自分だけのプレー”を見つけてください!
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